不潔感をコンプレックスとして持っている男性は決して多くはありません。
しかし、自分は気付いていないだけで周囲からは不潔だと思われているとしたら…そしてそのことに気付いてしまったとき、それは一気にコンプレックスに変わることでしょう。
前回紹介したように、女性が男性を恋愛対象として考えられず、嫌だと思う男性の特徴で圧倒的上位が『清潔感のない男性』です。
※前回記事参照:あなたのコンプレックスはどこに??男のコンプレックスランキング!
実は自分は大丈夫だと思っていても、最初にお話ししたように知らず知らずのうちに相手に不快感を与え、『不潔だ』と思わせていることがあるのです。
なぜなら、全てが完璧という人は皆無であり、不潔だと思うポイントに個人差もあり、さらに言えば朝にケアした自分の姿は夜まで同じ状態を保ってはいないということです。
この記事では、清潔感がない=不潔感があるということ、これはどういう状態なのかをお話していきます。
この記事を読むと、今よりも一層清潔感がある男性になれることでしょう。
清潔感がない男性の特徴とは?
そもそも、『清潔感がある』というのは、どんな状態か理解しているでしょうか?
簡単にいうと、清潔とは【汚れがなく、きれいに感じる】という状態です。
これだけならお風呂に入ってしっかり体を洗えばOKですが、実際のところそれだけでは清潔感があるということにはならないのです。
つまり、【清潔感=清潔】ではないということをまずは心にとめてください。
さて、冒頭でお話ししたように、不潔感をコンプレックスとして持つ男性は意外と少ない。
しかし、これは女性が求める『清潔感』を多くの男性が勘違いしているということが考えられます。
求められる清潔感の要素としては…
- 臭い
- 体型
- 髪型
- 体毛(ムダ毛)
- 肌
- 服装
- 持ち物
- 行動や仕草
など、その要素は非常に多くあるということがおわかりいただけるでしょう。
お風呂などで解決できるものはこの中で『臭い』くらいしかないことが、清潔感=清潔ではないという証明にもなっていますね。
それでは各項目について説明していきます。
臭い
※『におい』の表記……臭(にお)い→嫌な臭(にお)い 匂(にお)い→良い匂(にお)い
これは最も減点要素となるといっても過言ではないでしょう。
極端な話をすると見た目は綺麗、髪型も服装も申し分なし…でもいつも汗臭くて口臭もキツい。
遠くから見る分には100点、近寄るとマイナス200点といったところでしょうか。
男の汗の匂いが好きという、いわゆる『匂いフェチ』の女性もいますが、世の男性陣に勘違いしないでほしいのは、その対象は彼氏や夫などのパートナーだということ。
赤の他人が発する汗臭さは、文字通り『クサい』だけです。
不快な臭いは無いに越したことはありません。
人間は寝ている間にコップ一杯分の汗をかき、皮脂が分泌され、そこに雑菌の繁殖がプラスされ、酸化し、気になる体臭の原因にもなるといわれていますが、朝にまずその汗のケアをしていますか?
自分の臭いに関しては、自分では気付きにくいということもありますが、自分がクサいのかどうなのか判断できないという場合でも、寝ている間にはしっかりと汗をかいていますので、ケアが大事。
ケアと言っても方法は簡単でシャワーに入るだけです。
朝にシャワーに入ることは、臭いを抑えるだけでなく寝起きの副交感神経(リラックス状態)が優位に立っているという状態から、交感神経(日中の活動時の状態)が優位になるスイッチ切り替えの役割もあるためとてもおすすめ。
シャワーに入っている時間がないという人は、着替える場所の近くにボディペーパーなどを置いておき、着替えついでに拭くだけでもかなりの効果が期待できるでしょう。
仕事中や外出先で汗をかいてしまった場合も、ケアが大切。
汗が臭う原因は、汗を放置するからであり、放置することで汚れやゴミなどが付着しやすくなり雑菌の繁殖へとつながってしまいます。
汗を抑える(制汗スプレー等を使用)、汗をかいたらこまめに拭くのはもちろんですが、一番大切なことは汗を衣類にしみこませないことでしょう。
汗が衣類にしみこんでしまった場合は、体の汗を拭きとっても臭いが消えることはありませんから、解決するには着替えるしかありません。
香水など、何かしらの香りでごまかそうとしても、混ざり合うことでかえって嫌な臭いになることもありますから注意が必要です。
ですから、汗をしみこませないということを意識しましょう。
そして口臭。
原因は口の中にあったり、様々な病気、食べたものなどが原因で起こりますが、まず覚えてほしいのは口臭というのは『無臭』になることはありません。
なぜなら、毎日食事をし、生きている限り口の中では色々な代謝が行われているから。
ですから、過度に神経質にならないということも大切になってくるということも先に言っておきます。
とはいってもやはり気になる口の中。
口の中が原因で起こるもので一番に考えられるのは『歯周病』であり、過去の研究でも口臭と歯周病には高い相関性があることが知られています。
ここで自身の口の中の状態をチェックしてみてください。
- 歯ぐきからよく出血する。
- 歯ぐきがよく腫れる。
- 口の中がネバネバする。
- グラグラした歯がある。
- 歯と歯の間に食べ物がよくはさまる。
- 穴のあいた歯がある。
- 歯の表面を舌でさわるとザラザラしている。
- 義歯、ブリッジ、冠などが、入っている。
- 舌を磨いたことがない。
- 口の中がパサパサしている
1~5に当てはまるという人は『歯周病』の可能性があります。
※まずは歯医者さんに行きましょう。歯垢や歯石を取り除くだけで大きく改善されることもあります。
6が当てはまるという人は、お分かりかと思いますが『虫歯』です。
虫歯が進行し、穴が開いたところに食べたものが入りそこで腐敗、肉の腐ったような臭いが口臭となって現れます。
※こちらも歯医者さんでの治療が必要なことは言うまでもありませんね。
7~9に当てはまる人は『歯磨き不足』で、食べカスや歯垢が残っていることが多いです。
※歯磨きを行う際には歯間ブラシなども併用し、更にはタンクリーナー(舌専用ブラシ)も使って舌のケアも忘れないようにしましょう。
10に当てはまる人は唾液が少ない状態のひとで『口腔乾燥症』、つまりドライマウスと言われるものと考えられます。
※若年層には少ないと言われていますが、ドライマウスには糖尿病や腎不全などの全身疾患が隠れていたり、喫煙が関係していたり、ストレスが関係していたりと、その原因は様々。
自覚症状があるのであれば、まずは口腔外科に相談することをおススメします。
体型
体型に関しては、理想は『引き締まった体』というこの一言に尽きます。
清潔感が云々というよりは、自己管理ができているかというところを見られていると言った方が近いでしょう。
『だらしない体型』と言えば引き締まった体を想像することはないですよね。
体型がだらしないと多くの場合は、そこに清潔感が付くことはないのです。
太っている場合(だらしない)も、やせすぎている場合(不健康に見られる)も清潔感という部分ではマイナスと言えるでしょう。
体型の改善には、短期的ではなく長期的な努力と改善が必要で、その中心となるのは筋トレと食生活。
一気にやろうとは思わず、自分に合ったやり方で続けることが大切です。
何もしなければ、何も変わることはありませんから、まずは腕立て10回と間食をやめるといった簡単なところから始めてみてください。
髪型
寝起きのまま登校したり、出勤したりすることが当たり前となっていないでしょうか?
寝起きのままではなくても、シャンプーしたままの洗いっぱなし状態になっているというのも良くありません。
髪はきっちりと手を加えて整えることで『髪型』となります。
もちろん、美容室に行って整えてもらうことがベストですが、毎日そんなことはできませんから、まずは美容室に行った時に清潔感のある髪型にしてもらい、ついでに整髪剤の使い方や髪型のセットの仕方などを教えてもらいましょう
髪をしっかりセットできていても、パサパサな髪の毛が目立ってたりするとダメですから、髪の毛のケアについても教えてもらうと清潔感のある髪型を手に入れる近道になります。
美容師さんはやはりプロですから、できれば月一くらいで通うことをオススメします。
体毛(ムダ毛)
足、腕、お腹、胸、脇、眉毛、鼻毛、ヒゲ、VIOに至るまで、今では男性が脱毛することは珍しくなく、男性専用脱毛サロンなども増えてきています。
体毛をケアすることは、今では身だしなみの一つであり、清潔感には欠かせないこととなりました。
しかし、どこまでの毛を身だしなみにするかというところは個人差が大きく、全身をケアするという人もいれば、毎日のヒゲ剃りと鼻毛、眉毛などいわゆる顔のみをケアして首から下はありのままの姿という人も決して少なくはありません。
ただ、絶対に言えることは全身の毛に気を遣った方が女性ウケはいい。
ここで勘違いしないでほしいのは、全身を除毛・脱毛してしまうということが正解ではなく、部位によってケアの仕方を変えるということです。
鼻毛が飛び出ているのは完全にNGですから、毎日必ず鏡でチェックしてください。
眉毛はまぶたや眉間の産毛・ムダ毛を取り除き、長さを整える。
大切なことは細くしすぎないこと。今は細くすることは流行っていないし、ヤンキーっぽく見えるため印象派あまりよくないようです。
胸毛やお腹周りの毛も清潔感には大きくマイナスと言えます。
テレビに出てくるイケメン俳優や、アイドルの胸やお腹には毛なんて生えていないせいなのかどうかはわかりませんが、これらの部位には毛は無い方が無難でしょう。
足(スネ)や腕は濃すぎなければ、生えてても気にならないという女性が多いようです。
男は生えてて当たり前ですが、足も腕も濃いのであれば程よくカットするなどのケアは必要。
この『程よく』というさじ加減が難しいのですが、腕時計に腕の毛が絡まっているとか、短パンやハーフパンツから出ている足の毛がボーボーだったり、色白の肌に濃い毛が目立つというのはイメージダウンですね。
ヒゲは似合う人と似合わない人がいます。
絶対にダメなのはいわゆる『無精ヒゲ』であり、生やすなら生やして整える、そうでなければツルツル一択です。
そして、ヒゲを伸ばしている男性が良くやってしまう『クセ』があります。
それが『ヒゲを触る』というクセ。
これは行動のところで話そうと思ったんですが、ここで言わせてもらいます。
ヒゲを触るクセのある男性は女性から嫌がられるので注意してください。
最後にVIOですが、完全にツルツルにする『ハイジ男子』と呼ばれる人が若い人達に増えているそうですが、どちらかというとまだツルツルの支持率は高くありません。
毛のあるなしよりも、ここに関してはニオイなどのケアが重要。
つまり、VIOに関しては清潔感よりも清潔にしていることが大事と言えそうです。
肌
清潔感のある肌というのは、強力な武器になります。
イケメンと言われて思い浮かぶ人たちの肌はツルツルで、清潔感たっぷりでしょう。
脱毛と同様に男性がエステに通うということもメジャーとなっていますし、男性用の化粧品やスキンケア商品なども数多く見るようになりました。
それだけ、男性の『美』に対する意識は高まっていると言えますね。
顔がテカテカになっているのを放置していませんか?(油取り不足…取りすぎもNG)
逆に乾燥して粉を吹いているなんてことはないでしょうか?(保湿不足)
ニキビを放置してたり、荒れ荒れな肌になっていませんか?(手入れ不足)
汚れが目立つ毛穴はありませんか?(洗顔不足)
自分の肌がどういう状態かを知ることがスキンケアの第一歩目となります。
自分を理解して、自分に合ったケアをし、それを毎日継続することで変化が出てくる。
天然で肌がきれいな人もいますが、多くの美肌男は努力をしているのです。
服装
不潔感を無くし、『清潔感』という言葉を身にまとう上では、欠かせない要素が服装です。
想像してみてほしいのですが、やはりシワだらけであったりヨレヨレであったり劣化している服を身に着けているようではそこに清潔感は皆無。
仕事のユニフォームがスーツである場合、ワイシャツも含めてパリッとしている方が清潔感があることは言うまでもないでしょう。
そして、ワイシャツは汚れやすい襟や袖などが黒ずんでいたり、皮脂汚れが沈着していないかよくチェックしてください。
もしも自宅にそのようなシャツがあったら、今すぐ廃棄し新しく買うことをオススメします。
もちろん、全ての服に毛玉はNGです。
そして、服装の中に入れてしまいますが、忘れないでほしいのは『靴』です。
『オシャレは足元から』という言葉があるように、足元は見られていて、どんなに綺麗な服を着ていたとしても靴が汚れていたり、汚れていなくても踵が擦り減って使用感たっぷりの状態では台無し。
常に新品同様でいるべきだとは言いませんが、足元の清潔感にも気を配りましょう。
靴下の存在も忘れないでくださいね。
※服装ではないのですが、ここでとても重要なことをお話しします。
それは『フケ』の存在です。
黒っぽいスーツなどの首回りや肩の部分に、フケがあるという状態はそれだけで清潔感は極大ダウンであり、女性に限らず男性からも不潔だと思われてしまいます。
フケが出る原因は様々ですが、自分の首回りや肩はよくチェックするようにしましょう。
肩がフケだらけなんて状態を一度でも見られたら、あなたは清潔感とは程遠い『不潔な男』として認定されると思ってください。
それくらい、フケはイメージが悪いのです。
持ち物
顔や肌、髪型や服装など外見に気を配っている人が、知らず知らずのうちに気を抜いてしまうのが『持ち物』でしょう。
これもまた清潔感という意味では重要な要素です。
持っている鞄の中は整理整頓ができているでしょうか?
自分の机の上や引き出しの中は?
鞄や机の中は、普段周りから見えないからこそ、見えない部分まで気を配れるかどうかはそうでない人との差が大きく開くところ。
そして、スマホの画面にまで気を配れているでしょうか?
スマホは指で画面に触れるので、どうしても指紋や手の油が付着しますし、電話をすれば顔の油がどうしてもついてしまうもの。
何気なく置かれているスマホの画面が、油でコーティングされているような状態だったら、『汚い』と思われても仕方ありませんよね。
私は、電話が終わった後は必ず画面を拭きます。
拭くものがなかった場合、見られないように来ている服などで拭くようにしています…というかそこまでやって電話が終わるといった感じでしょうか。
そのせいなのかはわかりませんが、会社の女性社員に『いつも画面きれいですけど、特別なフィルムとか貼ってるんですか?』と聞かれたことがあります。
当然、特別なフィルムなんて貼っていませんので、『こまめに拭くようにしてるだけだよ~。』と答えたんですが、それと同時に『そんなとこ見てるんだな…』と驚きました。
そして、持つ物にもひと工夫ができるといいですね。
例えば、リップクリームなどを携帯しておけば、唇がカサカサになることを防げますし、口臭ケア(ミンティア、フリスク、マウススプレーなど)、体臭ケア(制汗スプレーなど)ができるものを持っておくと人と会う時には役に立ちます。
持ち物や、持つ物の重要性が理解できたでしょうか?
行動や仕草
清潔感と行動や仕草がどう結びつくかと疑問にいる方も多いのではないでしょうか。
しかし、以外にもあなたの行動や仕草一つで、清潔感が大きく変わるなんてこともあるのです。
姿勢と歩き方を例にとってみましょう。
猫背の人と背筋がピンとしている人では、どちらが清潔感があるといえますか?
がに股で歩く人と、モデルのように歩く人、どちらに清潔感を感じるでしょうか。
いうまでもなく後者ですよね。
もう一つ例を出します。
2人の男性が手を洗っていました。
片方の人はハンカチで手を拭き、もう1人はハンカチがなかったので自分の服で手を拭いていました。
言うまでもないですよね。
しっかりした行動や、仕草には清潔感が宿ります。
その他に、食べ方や話し方にも清潔感を感じる要素が多くありますね。
お気付きの方もいるかと思いますが、行動や仕草に宿る『清潔感』は言い換えれば『好感』です。
いかに好感が持てる行動や仕草を身に着けるかということを考えることが重要だということ。
食事中は不快な音を鳴らさない(くちゃくちゃ音など)、丁寧な言葉遣いができる(年上や年下関係なく)など簡単に考えられることの中で、見直してみることから始めてみると良いでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
清潔感=清潔ではありませんので、清潔感は体を綺麗にすることだけでは手に入れられません。
女性が求める清潔感にはかなり多くの要素があると心得てください。
そして、冒頭にも言いましたが、大事なことをここで言わせてもらいます。
朝にケアした良い状態は夜まで持続しません!
仕事中に汗をかくこともあるでしょうし、食事をすれば口臭も変わりますし、髪型も同じではないし、髭も伸びてきます。肌も服装も鞄の中も、何もしないで朝と同じ状態をキープすることは不可能です。
ですから、細目に自分をチェックし、その都度ケアをするという習慣をつけていきましょう。
この記事があなたの清潔感レベルアップにつながれば幸いです!
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