介護職において避けられない『きつい』『汚い』。

 

高齢化社会となった現代日本において、なくてはならない職業の1つであると言える介護関係。

この介護という職業は一般的に離職率が高いとされ、中でも勤続年数が3年未満で辞めてしまう割合が高く、その高い離職率のせいなのか介護の業界は慢性的な『人手不足』となっています。

 

2018年5月、厚生労働省は『団塊の世代』と言われる人たち全てが75歳以上となる2025年には、介護職員が34万人不足するという推計を発表しました。

では、なぜ定着せずに早期に辞めてしまうのか。

 

そこには介護職の『きつい』や『汚い』が伴う激務に加え、人間関係や職場の運営に問題があったのです。

この記事では、そんな介護職についてお話していきます。

介護職についた人がすぐ辞めるのはなぜ?


 

介護職に就いてすぐ辞めるのは、同業界の転職のハードルの低さも要因になっている。

 

冒頭でお話した通り、『介護』という職業は離職率が高いのですが、どの位の人が辞めているかをご存知でしょうか?

 

『平成29年度介護労働実態調査』によると、離職率は16.2%となっており、およそ6人に1人が辞めているという結果が出ています。

そして、離職した人の勤続年数を見てみると、『勤続1年未満』が38.8%『勤続1年以上3年未満』が26.4%、合わせて65.2%でおよそ3人に2人が勤続3年未満で辞めてしまっているという結果が出ているのです。

 

 

 

その離職の原因として上位にあげられるのは『職場の人間関係に問題があった』、『結婚・妊娠・出産・育児』、『法人や施設・事業所の理念や経営の在り方に不満があった』というもの。

これらを見てもわかる通り、辞める原因の多数は職場の環境に問題があるという事が言えるでしょう。

 

『結婚・妊娠・出産・育児』は職場環境とは異質なものに思えますが、これは言い換えれば『結婚生活をしながら続けることは困難』、『妊娠・出産・育児などに関してのサポート体制が職場には整っていない』ということになるのではないでしょうか。

このように介護の職場は激務であると同時に、環境までも悪くなりがちであるということが言えるのです。

 

そして、早期に辞めてしまう原因としてもう一つ考えられるのは『慢性的な人手不足』

 

これはどういうことかというと、人手不足により一人にかかる負担が大きいという事がまず一つ。

そしてもう一つは、介護という業界が人手不足であるがゆえに、他の施設や事業所でも常に人材を求めているために同業界への転職のハードルが低いということ。

 

『今の職場を辞めても違うところで働こうと思えば働ける』ということが可能な状況にある。

 

それを裏付けるものとして求人情報を見てみてほしいのですが、介護の求人というのは非常に多く、いつ見ても介護関係の求人はあります。

それくらい介護関係の人材の確保は困難な状況であり、定着もしにくいことから『人手不足』が解消される見込みがたたないのです。

 

どうして試用期間で退職したいと思ってしまうのか?

 

新人を短期間で育てようとする教育方針に問題がある。

 

どの業界でも言えることですが、従業員は企業において財産であり、長い時間をかけて強く育てていかなければなりません。

短期間で無理矢理にでも育てようと思うと、新人は潰れてしまいます。

 

確かに、毎日の激務に加えて新人の教育という新たな仕事が増えるという事は、先に働いている従業員の負担が増すことになるでしょう。

ただ、その先には一人増えたことにより負担が減るという未来が必ず待っていることを忘れないでほしい。

 

教育する上で『私も色々な事を一気に覚えさせられた。』とか『一回で覚えて、何回も言わせないで。』みたいなことを言う人はハッキリ言いますが0点です。

教えるにはふさわしくない人であると断言します。

 

色々なことを一気に覚えられる人もいれば、覚えられない人がいることも当然のことであり、成長のスピードには個人差があるなんてことは言うまでもないでしょう。

それを自分ができたからと言って、押し付けてくるのであれば自分を基準にしか考えられないので、そういう人はできない人に異常に厳しくなる傾向にあり指導者としては失格です。

 

そして、教える側にはこれを言いたいのですが、教えるにあたって『何回も言わせないで。』とか『何回言ったらわかるの!?』と言ってしまう人は、それを言う前にまず自分の教え方を振り返ること

その教え方は『何回も言わないとできない教え方』かもしれないのです。

 

この振り返りができるだけで、教える側は教えられる側の事をしっかりと考えられるようになり、その気遣いができるかできないかが人を強く育てられるかどうかの一歩目となると言えるでしょう。

そういう事を何も考えずに、『とにかく早く育てる』という考えが先行し、ただ膨大な量の仕事を自分基準で教えるというような事をやってしまうと、新人は早期にキャパシティーオーバーとなってしまう

 

介護の職場においてはこの傾向が強くあり、できないと心にもない事を言われたり、精神的に追いつめられるという事も少なくないようです。

これは、経営者側の考え方や方針にも問題があると言う事ができて、表向きは『大切なのは人』としていながら、実情は『大切なのは人ではなく利益』となっていないでしょうか。

 

利益を上げるためには質のいいサービスを提供しCS(顧客満足度)を上げていかなければならないでしょう。

しかし、その前に企業として取り組まなければならないことはES(従業員満足度)を上げる事です。

 

ESが向上しなければCSの向上などありえない。

 

自分が満足できる職場環境ではなく不満が多い職場であった時、人はいい仕事ができません…というよりはいい仕事をする気にもならないでしょう。

だから、ESの悪い職場はサービスの質が良くならないのです。

 

そしてこの記事を入社して日が浅い人が読んでくれているのであれば、私の考えを言わせてください。

 

経営者や職場の環境が上記に示したような、教育の仕方であったり、ESが悪いような職場であるならそんな職場は即辞めてしまっていいです。

それでなくても介護の業界の新人は、辞めるか辞めないかというラインに立つまでが早いですから、新人なら新人なりに自分が働いている職場の環境と人の質を見極める力を身に付けてほしい。

 

介護の仕事は超高齢化社会を迎える日本において、最も重要な仕事であると言っても過言ではありません。

その仕事に就くという人生を選んでいるあなたを私は尊敬しますし、できる事ならストレスが少ない環境で激務でありながらも、利用者の人達と楽しい日々を過ごしてほしい。

 

そして一人、また一人と強く育っていくことができれば 、介護の業界の未来は明るいものとなっていくことでしょう。

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

介護という職業は、激務と良くない職場環境の問題もあり人材が定着しにくい状況にあります。

慢性的な人手不足は、しばらくは解消されることはないと言っていいでしょう。

 

経営者や新人を教育する立場にある人は、教育の仕方を改善し、長い目で強くしっかり育てるという事が大事だと心得るべし!

当然ながら、厳しくすることが悪ではないし、教育する上では厳しさが必要な時もあります。

 

新人という立場にいる人は、職場の環境やそこに従事している人がどういう人達なのかを見極めましょう。

この記事に示したような環境下で仕事をするくらいなら、辞めてしまって自分がしっかりと育つ職場へ行きましょう。

 

これから、介護という職業は『超』が付くほど重要なものになっていくことは間違いありません。

その環境がしっかりと整備され、定着しやすい職業になることを祈っています。

 

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